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派遣社員から支店長へ。退職を経て復職したリーダーが掲げる、メンバーの居場所となる職場作り

掛川 和輝オペレーショナルタレントソリューション事業本部 札幌第一/第二支店 支店長

profile
北海道函館出身。高校在学中にアパレルに興味を持ち、北海道ドレスメーカー専門学校に入学するも自身の想像していたギャップをぬぐえずに中退。その後、コールセンター・飲食業を経験し、ランスタッドに2014年に入社。2019年3月に実家家業(不動産)を継ぐ為に一度退職し、地元函館に身を戻すも、自身のやりがいを選択したく、2020年10月に復職し現在に至る。

家業か自分の道か、生き方を模索した20代

▲前職の飲食店時代

「特別なスキルや経験がなくてもランスタッドで活躍できる」そう語るのはオペレーショナルタレントソリューション事業本部札幌第一・第二支店で支店長を務める掛川です。売上管理や進捗管理、CL獲得、戦略策定を手がけるほか、2支店のべ13名のメンバーの成長をサポートしています。

 

掛川が支店長になったのは2024年10月。当時ランスタッドでは大規模な組織改編があり、その要となる「専門性の強化」を受けて旧・札幌支店も一新。担当領域ごとに支店を3つに分化し、得意分野に集中することで強みを生かした活動をおこなっています。

 

(掛川)「札幌第一支店はテレマーケティング、第二支店は事務やBPO(企業の業務を代行する事業)、行政、接客といった領域の人材派遣や人材紹介を提供しています。それぞれ異なる性質を持つ業種になるため、同時に任された当初は苦労もありましたが、メンバーの活躍もあり現在は軌道に乗っています」

 

並行して2支店を管理する人材は社内でもそう多くありません。一風変わった掛川のキャリアを振り返ります。

 

(掛川)「不動産業を営む父の元に生まれ、自分はいつか家業を継ぐのだろうと思いながら育ちました。しかし、高校卒業後は服飾系の専門学校へ進学。今思うと既定路線の人生に抵抗したい気持ちがあったのかもしれません。ところが、自分の抱いていた業界のイメージと現実にギャップを感じるようになり、卒業目前で中退してしまいました」

 

その後は、高時給に魅力を感じコールセンターへ。さらに飲食業にも挑戦するなど、自分の道を模索しながら試行錯誤を重ねた20代だったと話します。

 

(掛川)「貯金が尽き次のキャリアに悩んでいたところ、友人から『コールセンターで働いていた経験があるなら、とりあえず派遣で始めてみたらどうか』とランスタッドを紹介されたんです」

 

派遣社員としてがむしゃらに働く姿を見た当時の上司は、掛川へ正社員になることを勧めました。しかし、このときには家業を継ぐ思いが芽生えていたそうで、30歳までと期限を決めてランスタッドで働くことを決意します。

 

(掛川)「周囲の方々の姿を見て、『ランスタッドなら成長できる』と確信していたので、辞めたくないという思いがありました。結局1年延長して31歳で退職し、満を持して実家へ戻りました」

数千万円の物件を売るよりも、目の前の人を幸せにできたと感じる仕事がしたい

掛川は父のもとで家業を学び、土地や物件の売買を任されるようになります。業績は好調でしたが、思い出されるのはランスタッドでの日々だったと振り返ります。

 

(掛川)「土地や不動産売買は大きな選択になるため、もちろん誠意を持って対応します。しかし、引き渡し後はお客様と関わる機会がほとんどありません。売ることがゴールとなりやすい不動産売買に対し人材業はクライアントと求職者をおつなぎしてからがスタートになるため、そこに物足りなさを感じてしまいました

 

「数千万の物件を売るよりも、目の前の人を幸せにできたと感じられる仕事がしたい」という思いに突き動かされ、葛藤の末にランスタッドへの復職を決めます。固い決意を見た家族も、掛川の決断を応援してくれました。

 

(掛川)「派遣社員だった僕を正社員に引き上げてくれた恩人が当時の札幌支店長で、復職も快く迎え入れていただきました。とても感謝しています」

 

復職後、掛川はコールセンターチームのリーダーに抜擢され、その後は課長へと昇進。さらに社内公募制度を活用し、支店長に就任することになりました。現在、共に働くメンバーのうち3名はかつて掛川が担当していた派遣社員であり、今は頼れる部下として力を尽くしています。

 

(掛川)「世の中には才能もやる気もあるのに人生の選択につまづき、思うようなキャリアを積めずにいる方がいます。人材の仕事はそうした方々の人生にタッチして、より良い生き方を提案できる有意義な仕事です。人生が変わるようなキャリアチェンジを果たした方もたくさん見てきました。そんな仕事に現在も携わることができている僕はラッキーだと思いますね」

自分のままで輝いてほしい-1on1に秘めた思い

▲支店のメンバーとレクリエーションの写真

(掛川)「僕は現在に至るまで回り道をして、周囲に迷惑をかけたこともありました。順風満帆とはいかなかった自分だからこそ、同じく悩みや葛藤を抱えたメンバーに寄り添えるはず。そう思い人材育成に力を入れています」

 

人を育てるうえで大切なのは「安心感」だと語る掛川。失敗を恐れず自分らしさを発揮してほしいとメンバーにエールを贈ります。そのためには心理的安全性の高い職場作りが重要と考え、メンバーとは毎週1on1を実施してコミュニケーションを図っています。

 

(掛川)「以前、自分の意見をうまく伝えられないメンバーがいました。真面目で従順、いわゆる『イエスマン』で周囲の評価は悪くありません。しかし、僕はありのままの姿で活躍してほしいと思っていました。そのメンバーは1on1を重ねるうちに心を開き、次第に周囲に意見や提案を行えるようになりました。今ではリーダーとして力を発揮しています」

 

セッションで掛川が意識しているのが自己開示。特に失敗談や弱い部分こそ積極的に伝えます。あえて完璧でない姿をオープンにすることで、相手に「自分もこのままでいいんだ」と安堵感を抱いてもらえると踏んでいるそうです。

 

(掛川)「人はありのままの状態でこそ、本来の強みが発揮できます。心を抑えて誰かに従うのではなく、みんなが自分らしく働ける職場作りが僕のミッションです

 

ピープルマネジメントに勤しむ掛川ですが、自身の働き方には課題を感じているとか。

 

(掛川)「2支店を管理しているため、繁忙期などはオーバーワークになることもあります。フレックス制度を活用してうまく休みを取るようにしていますが、一部の権限をメンバーに移譲し根本的に改善できたらと考えています。ただ、このあたりの業務は管理職の領域になるため、リーダーの育成・輩出も今後のテーマになりそうです

 

掛川の考えるリーダー育成のステップは次の通り。はじめにメンバーのビジョンを聞き取り、そこに向けたキャリアパスを提示。セッションを通してクリアしているスキルセットは丁寧に評価しながら、達成基準に満たない点を明確化していきます。この繰り返しで成長意欲を醸成し、スキルアップをサポートします。

 

(掛川)「ランスタッドには明確な昇格プロセスが用意されており、上を目指すメンバーにとっては良い環境だと感じています。フェアですし、基準があることで現在の自分を客観視しやすいです。頑張れば頑張った分だけ自分に還ってくるインセンティブも魅力。こうした評価体制にグローバル企業らしい透明性を感じています」

グローバル最大人材企業 日本での可能性

働くなかでランスタッドのグローバルな社風を感じることが多いと感じる掛川。フラットな関係性やオープンな雰囲気、障がい者やLGBTQ+に関する取り組みはもちろん、特に「専門性の発揮」という点において高い可能性を感じているそうです。

 

(掛川)「日本には数多くの人材企業がありますが、特にランスタッドは専門性の深化に注力している印象です。部門を専門領域で分けることにより、質の高いサービスをクライアントや求職者に提供できているという手応えがあります」

 

「ここまでしてくれるのはランスタッドだけ」というフレーズは、実際に掛川がクライアントからよく寄せられる言葉だそう。

 

(掛川)「業務領域の細分化というのは、それぞれの担当者が注力すべき範囲が明確になり、そこを深く潜っていくようなものだと思うんです。これまで以上にクライアントが求める人材を掘り下げられるから適切なマッチングにつながり、ミスマッチも防げて求職者にとってもプラスです。ランスタッドが大切にしていることを僕ら一人ひとりが実行していけば、グローバル市場だけでなく日本の人材市場でもリーダーになれるでしょう

 

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▲休みの日は仲間とBBQをすることが趣味だと話してくれました

 

札幌支店においてもさらなる専門分化を推進し、支店数を増やしていきたいと考えている掛川。成長著しい若い人材がさらに活躍できるポストの創出という点においても有意義だと熱を込めます。

 

(掛川)「僕も派遣社員からキャリアを築いたので、ランスタッドで挑戦したい方は誰でも応援します。人材を育てる環境や制度は十分に整っていますし、あとは努力でカバーできると身を持って知っているので、臆さず仲間になってほしいですね。特に向いている人を挙げるとすれば、誰かの幸せや成長に心からの喜びを感じられる方。きっとプロフェッショナルになれると思います」

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