interview「人材市場から日本人の幸福度を高めたい」派遣社員の正社員転職を支援するエポックメーキングな新事業

木村 正毅プロフェッショナルタレントソリューション事業本部 東京営業本部 シニアコンサルタント
- profile
- 新卒入社した日系人材派遣会社のコンサルタントとして、東京・大阪・金沢・静岡・仙台など幅広いエリアを経験し、エリアマネージャーとして勤務。 その後2015年にRandstadに入社し、金融業界・外資系企業に特化したチームの人材派遣コンサルタントやMiddle ~ Executive層に特化した人材紹介コンサルタントを経験。 現在はバックオフィス系職種に特化した人材紹介(キャリアチェンジ転職)の専門コンサルタントとして勤務。
人材のマルチプレイヤーを目指して飛びついた新事業

ランスタッドが新たに挑戦する「キャリアチェンジ転職」サービスは、これまで派遣社員として働いていた人材や第二新卒の正社員転職をサポートする取り組みです。ライフステージの変化により安定した雇用を希望する人と企業を結びつけ、年収ライン300~600万円の企業でメインプレイヤーになる人材の創出を目指すものです。
(木村)「派遣という働き方を選ぶ背景には、育児や介護、病気治療などの理由が関わっている場合があります。そうした各々の事情が一段落して、キャリアアップを目指したい方のニーズに応えるのが僕らのミッションです」
そう語るのは、キャリアチェンジ転職チームでシニアコンサルタントを務める木村。2022年のチーム立ち上げからのメンバーです。
木村は新卒で入社した日系人材派遣会社で業界のいろはを習得しました。持ち前の情熱を武器に成果を上げエリアマネージャーに昇進するも、人材コンサルタントとしてより高みを目指したいという思いに突き動かされ、転職を決意します。
(木村)「僕がなりたかったのは人材業界のあらゆる仕事に触れ、どんな悩みにも応えるマルチプレイヤーです。ランスタッドには派遣スタッフとクライアントの双方に携わり、人材選定から条件交渉、就業後のフォローまでワンストップでサポートする『360°の派遣コンサルティング業務』があると知り、迷わず飛びつきました」
ランスタッドでは金融・外資系企業に特化した派遣コンサルタントに従事し、その後はハイクラス転職サービスのコンサルタントも経験します。派遣・正社員とあえてステージを変え、7年かけて人材業界を多角的に学び抜きました。
(木村)「派遣スタッフの正社員転職を支援するチームを立ち上げるとアナウンスがあった際は、まわりから『もちろんやるでしょ?』と声を掛けられました。派遣部門と人材紹介部門を行き来する自身のキャリアパスは社内でも珍しいため、周囲からも『人材の何でも屋』として認知してもらえていたのかもしれないですね。僕自身も自分の経験と知識を余すことなく注ぎ込めると思い、社内公募を経て今に至ります」
キャリアチェンジ転職チームは統括1名、コンサルタント2名からなる3名の少数部隊。スタートアップチームのため何事も手探り状態にあるものの、スタートアップでしか得られない面白さを噛み締めていると語ります。
(木村)「同じコンサルタントの野口くんとは前部署からの同僚です。僕らはお互いにないものを持っていて補い合い、それが良い方に作用し合っているのかなと思います。ですが、マンパワーは当然足りてません。そのため、チーム外の方に助けていただくことが大前提です。縦割りになりやすい組織のなかで縦横無尽に動く僕らは異端ともいえる存在でしょう。しかし、他部署を巻き込んで共に成長できる面白さは格別です。認知が高まるとともに、ムーブメントも大きくなっている実感があります」
転職意欲のある潜在層を掘り起こす難しさ

キャリアチェンジ転職サービスは、売り手市場で採用難が続く企業をも救うエポックメーキングな取り組みとして期待の集まる新事業です。実際、このサービスは競争の激しい人材業界で未知の可能性を秘めた分野だと考えられています。
(木村)「多くの人材紹介会社が注力するのは高収入のハイクラス転職案件です。派遣社員を正社員に押し上げるサービスは多くありませんでした。僕は、他社がこの領域に参入しなかったのは、自社で抱える人材データが限られていることが要因だと考えています。なぜなら、派遣と正社員を結びつける事業の特性上、『人材派遣だけ』『正社員転職だけ』で展開している企業ではネットワークやノウハウが不十分になりやすいからです。つまりキャリアチェンジ転職サービスは、豊富な派遣登録者データとクライアントネットワークを有するランスタッドだからこそできたサービスといえるでしょう」
独自の人材プールを活用するため、ほかの転職サービスに流出していない新しい候補者を紹介できることもアドバンテージになり、内定受託率は80%超と高い数値をマークしています。クライアントが求める即戦力人材を輩出してきました。
(木村)「ただ、自ら転職サービスに登録している人と異なり転職意欲が前面に出ている人ばかりではありません。潜在層を掘り起こす難しさはあると思います。ですから、丁寧なカウンセリングで候補者の意向を確認し、『こんな可能性もあるよ』と背中を押すのがファーストステップ。派遣という働き方に満足している方もいらっしゃいますが、『正社員として働けるわけがない』と諦念しているケースも散見されます」
そこで木村が力を入れているのが候補者のキャリア形成支援です。根気強いカウンセリングで候補者のキャリアアップに対する本音を引き出し、正社員転職の可能性を検討いただきます。
(木村)「大切なのは自信を持っていただくこと。実際、現在の業務量で十分正社員としてやっていける方もいますが、自分ではわからないものなんですよね。一つずつ心のストッパーを外すことで、キャリアチェンジにも前向きになっていただけます。ランスタッドの理念でもある『partner for talent(人材に寄り添う真のパートナー)』を実現できたかなと思います」
WSB(ワーク・サッカー・バランス)を保つ働き方

木村がこの2年間で正社員転職につないだ人数は30名超。安定した働き方を実現し、95%以上の方は年収もアップしています。そんな木村がコンサルタントとして働くうえで大切にしている視点は「関わった人がハッピーになれること」。
(木村)「良い待遇・給与アップを目指すだけでなく『候補者にとっての幸せ』に焦点を当てています。カウンセリングで候補者のライフステージやキャリアビジョンを理解したうえで、ハード面・ソフト面から幸福度の高い状態をキープできる仕事をご提案します」
「心が満たされて初めて良い仕事ができる」というのは木村の理念でもあります。候補者を幸福に導くためには、まず自分を幸せにしようと趣味のサッカーをライフワークに。2023年にはクラブチームを立ち上げに携わり、現在はシニアリーグでもプレーしています。
(木村)「仕事では大変なこともありますが、サッカーをプレーすると心がフラットな状態になります。そのため、良いパフォーマンスを発揮するために外せないルーティンです。サッカーの時間を捻出したい一心で、タイムマネジメントも高められています」
スーパーフレックス制を活用し、業務は朝型へシフト。通常7時から稼働することが多く、夕方以降は練習試合や候補者との面談のために時間を確保しているとか。
(木村)「ランスタッドでもフットサルチームを発足したことで、社内人脈が活性化されました。多方面で業務を進めやすくなった実感があるので、これからもWSB(ワークサッカーバランス)が僕のテーマとなりそうです」
「人材市場から日本人の幸福度を高めていける仕事」

今後の目標について木村が述べたのは2つ。1つ目が「キャリアチェンジ転職チームの規模を5倍にすること」。
(木村)「現チームは少数ながら候補者の潜在的なニーズを捉えて、真新し角度からクライアントに貢献できた2年間だったと感じています。まずはコンサルタントを10名に拡大し、より多くの候補者・クライアント企業に価値を提供できる土壌を整えます。人員拡大で社内認知が高まれば、チームに集まる情報も増え、乗算的な成果が期待できると踏んでいます」
2つ目は「サッカーチームのリーグ昇格へ導くこと」。
(木村)「やはり僕の人生においてサッカーは欠かせません(笑)。僕は仕事でもサッカーでも『チーム』であることに価値があると考えていて。一人の力で成せることは限られていますが、他者と力を合わせることで決められるゴールがあると思います。これまでの経験を通して社内人脈はずいぶん広がりました。今後は部門の垣根を超えて人と人を結び付けることもしていきたいと考えています。社内のハブになり、周囲の人も幸せにできたらうれしいです」
キャリア転職チームに興味を持った読者に対し、木村は次のようにエールを送ってくれました。
(木村)「人の生活で大きなウェイトを占める仕事探しを支援するこの仕事は、最終的には求職者の幸せな生活の基盤構築に帰結するものです。人材市場から日本人の幸福度を高められる社会的意義の大きな仕事だと感じています。業界未経験の方はもちろんですが、経験者だからこそ市場の『穴場』ともいえるエリアを切り開くやりがいはひとしおでしょう。コンサルタントとしてのキャリアに色を付けたい方にもおすすめしたいポジションですね」
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