「すべての労働者の処遇改善」掲げる  連合が春闘中央総決起集会

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2016/02/05

 連合は5日、東京・日比谷で「2016春闘・闘争開始宣言2.5中央総決起集会」を開き、約2000人の労組員が集まった=写真。今年は「すべての働く者の処遇改善!底上げ・底支え、格差是正で経済の好循環実現」をスローガンに掲げた。

 神津里季生・中央闘争委員長(連合会長)は「今年の目標は"底上げ・底支え"に尽きる。実現のキーワードは持続性、月例賃金、広がり、底上げの四つ。デフレ脱却のためには、継続的な月例賃金の引き上げが必須であり、それを労組のない企業の社員や非正規社員にも広げて行かなければならない」と狙いを述べた。

 この日はフェリックス・アンソニー・国際労組総連合アジア太平洋地域組織(ITUC―AP)会長も駆けつけ、「今春闘では格差是正をテーマの一つにしているが、ディーセントワーク(働きがいのある、人間らしい仕事)が欠如している国では不平等がより拡大している。その是正は重要だ」とエールを送った。

 今年の春闘で、連合は月例賃金アップと非正規なども含む「すべての労働者」の処遇改善を重点に置き、大手の集中回答日に予定されている3月16日に向けて、各単産の労使交渉を加速させる。

配信元:アドバンスニュース

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