9月の有効求人倍率は1.24倍に上昇

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2015/10/30

厚生労働省が30日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で前月より0.01ポイント上昇、3カ月連続で上昇して今年最高を更新した。バブル崩壊直後の1992年初と同じ水準を続けており、人手不足傾向が一段と強まっている。都道府県別では東京都の1.83倍が最高で、最低は鹿児島県の0.86倍だった。

新規求人倍率も1.86倍で前月を0.01ポイント上回った。新規求人数(原数値)は前年同月比0.9%増。産業別では、教育・学習支援の同9.8%増、医療・福祉の同4.5%増、運輸・郵便の同3.6%増などが目立つ半面、学術研究・専門サービスは同4.0%減、建設が同3.4%減、情報通信が同3.4%減と減少している。

9月の完全失業率は3.4%の横ばい

総務省が30日発表した9月の就業者数は6439万人で、前年同月比37万人増、10カ月連続の増加となった。完全失業者は227万人で同6万人の減少、64カ月連続の減少となった。この結果、完全失業率(季節調整値)は3.4%で前月と同じだった。男女別では男性が3.6%、女性が3.1%。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5335万人のうち、正社員は3348万人で前年同月より21万人増。非正規社員も1986万人で同16万人増となり、非正規率は37.2%のまま。非正規のうち派遣社員は136万人で同19万人増えた。

配信元:アドバンスニュース

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