1月の有効求人倍率、1.63倍の高止まり続く

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2019/03/01

n190301.png厚生労働省が1日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.63倍となった。昨年11月から3カ月連続の横ばいで、第1次石油ショック直後の74年1月の1.64倍以来の高止まりが続いている。

都道府県別(就業地別)では前月と同様に福井県の2.25倍が最高で、最低は高知県の1.26倍だった。

新規求人倍率は2.48倍で前月比0.08ポイントの上昇となり、新規求人数(原数値)は前年同月比2.8%増。業種別で増えたのは建設の同7.3%増、運輸・郵便の同7.0%増などで、減ったのは教育・学習支援の同5.3%減、生活関連サービス・娯楽の同2.8%減など。

また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.14倍となった。

1月の完全失業者、8年9カ月ぶりに増加

総務省が1日発表した1月の就業者数は6628万人で、前年同月比66万人増、73カ月連続の増加となった。完全失業者は166万人で同7万人の増で、単月としては105カ月(8年9カ月)ぶりの増加となった。

この結果、完全失業率(季節調整値)は2.5%と前月比0.1ポイント上昇したが、依然として1993年半ばと同じ低水準。男女別では男性が2.5%、女性も2.5%で、女性が前月比0.3ポイント悪化した。

形態別雇用者数では役員を除く雇用者5628万人のうち、正社員は3474万人で前年同月より27万人増。非正規社員も2154万人で同35万人増となり、非正規率は38.3%と前月と同じ。非正規のうち派遣社員は140万人で同3万人減少した。

配信元:アドバンスニュース

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