大卒の約3割が3年以内に離職 宿泊・飲食業で約5割と最多

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2018/10/25

 2015年3月大卒者の約3割が就職後3年以内に離職していることが、厚生労働省が発表した「新規学卒者の離職状況」で明らかになった。

 2015年3月卒の新規大学卒就職者の就職後3年以内離職率は前年比0.4ポイント減となる31.8%だった。

 大卒以外の3年後離職率は、短大卒41.5%(前年比0.2ポイント増)、高卒39.3%(同1.5ポイント減)、中卒64.1%(同3.6ポイント減)となった。

 新規大学卒就職者の離職率を事業所規模別にみると、従業員1000人以上で24.2%、500~999人で29.6%、100~499人で31.9%と続き、規模が小さくなるほど離職率が高くなる。
 
 産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」(49.7%)、「教育、学習支援業」(46.2%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(45.0%)の3産業で4割を超えた。

 一方、全体平均を下回っているのが、「電気・ガス・熱供給・水道業」(10.8%)、「鉱業、採石業、砂利採取業」(12.4%)、「製造業」(19.5%)、「金融・保険業」(21.7%)、「複合サービス事業」(25.3%)など17業種中9業種となった。

【2015年3月大卒の3年後離職率】
1位 宿泊業、飲食サービス業 49.7%
2位 教育、学習支援業 46.2%
3位 生活関連サービス業、娯楽業 45.0%
4位 医療、福祉 37.8%
5位 小売業 37.7%
6位 サービス業(他に分類されないもの) 35.3%
7位 不動産業、物品賃貸業 33.6%
8位 学術研究、専門・技術サービス業 32.5%
9位 卸売業 29.5%
10位 建設業 28.9%
11位 情報通信業 28.0%
12位 運輸業、郵便業 25.6%
13位 複合サービス事業 25.3%
14位 金融・保険業 21.7%
15位 製造業 19.5%
16位 鉱業、採石業、砂利採取業 12.4%
17位 電気・ガス・熱供給・水道業 10.8%
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