労働者派遣事業の2016年度売上高は6兆5798億円、3年連続で増加

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2018/04/11

 労働者派遣事業の2016年度の売上高は6兆5798億円で、3年連続で増加したことが、厚生労働省が労働者派遣事業を行う7万754事業所が提出した事業報告を集計した結果で分かった。

 2016年度の労働者派遣事業の年間売上高は6兆5798億円(前年度比15.9%増)となった。

 事業別の内訳は、労働者派遣事業が5兆1826億円(前年度比28.4%増)、(旧)特定労働者派遣事業が1兆3971億円(同15.0%減)となった。

 売上高10億円以上の事業所は、労働者派遣事業が926事業所(全体の6.1%)、(旧)特定労働者派遣事業が100事業所(同0.4%)。

 労働者派遣事業では売上高1~5億円の事業所が最も多く全体の37.2%、(旧)特定労働者派遣事業では売上高1000万~5000万円の事業所が最も多く全体の41.3%を占めている。

 派遣先件数は71万5767件(前年度比3.9%増)で、1年ぶりに増加に転じた。労働者派遣事業が63万269件(前年度比9.1%増)、(旧)特定労働者派遣事業が8万5498件(同23.2%減)だった。

 派遣料金(8時間換算)は、労働者派遣事業が1万9083円(前年度比9.5%増)、(旧)特定労働者派遣事業が2万5159円(同2.5%増)。

 法改正後の分類で業務別にみると、労働者派遣事業で派遣料金が最も高かったのは「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」で3万4205円。

 派遣労働者の賃金(8時間換算)は、労働者派遣事業が1万2624円(前年度比5.8%増)、(旧)特定労働者派遣事業が1万5771円(同1.3%増)。

 法改正後の分類で業務別にみると、労働者派遣事業で賃金が最も高かったのは「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」(2万2403円)。

 派遣労働者数は、約177万人となっている。

 内訳は無期雇用派遣労働者が労働者派遣事業で21万5073人、(旧)特定労働者派遣事業で21万4356人。有期雇用派遣労働者は労働者派遣事業で128万9437人、(旧)特定労働者派遣事業で5万2158人だった。

 集計結果は、2016年4月1日~2017年3月31日の期間内に属する報告について、労働者派遣事業2万2153事業所、(旧)特定労働者派遣事業4万8601事業所の状況をまとめた。
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