9月の有効求人倍率、1.52倍の横ばい  製造、運輸・郵便などの人手不足加速

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2017/10/31

n171031.png 厚生労働省が31日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.52倍となり、前月と同じで、3カ月続けての横ばいとなった。依然として、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.5~1.6倍に並ぶ高水準を続けている。

 都道府県別(就業地別)では福井県の2.07倍が最高で、最低は北海道の1.19倍だった。

 新規求人倍率は2.26倍で前月比0.05ポイント上昇し、新規求人数(原数値)は前年同月比5.6%増。業種別では製造業の同11.3%増、運輸・郵便の同10.2%増、医療・福祉の同8.6%増などの人手不足が目立つ。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.02倍となった。

9月の完全失業率、前月と同じ2.8%

 総務省が31日発表した9月の就業者数は6596万人で、前年同月比74万人増、57カ月連続の増加となった。完全失業者は190万人で同14万人の減少、88カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は2.8%と前月と同水準で、1994年前半当時と同じ水準を維持している。男女別では男性が2.9%、女性が2.7%で、女性が前月から0.2ポイント改善した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5511万人のうち、正社員は3483万人で前年同月より76万人増。非正規社員は2028万人で同2万人減となり、非正規率は36.8%と前月比0.7ポイント低下した。非正規のうち派遣社員は140万人で同3万人減少した。

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