IT関連産業の新卒採用は十分に確保できていない企業が過半数

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2017/09/06

 IT関連産業の新卒採用での採用人数について、十分に確保できていないとする企業は51.6%に上り、約半数の企業が十分な採用人数を確保できていないことが経済産業省の調査で分かった。

 業種別にみると、十分に確保できていない企業の割合が最も高かったのは「技術者派遣」で(76.0%)、次いで「受託システム開発」(56.4%)、「ソフトウエアプロダクト開発・販売」(51.7%)となった。

 従業員規模別にみると、1001人以上の企業では十分に確保できているとの回答が94.2%に上ったものの、301人以上1000人以下では54.7%、101人以上300人以下では45.9%となり、従業員規模が小さくなるほど、十分に確保できていない現状が明らかとなった。

 また、採用した人材の水準に満足している企業は58.3%と過半数を超えたものの、約4割(41.3%)の企業では採用した人材の水準に満足していないという結果になった。

 個人向けの調査で、IT人材の1カ月あたりの残業時間を聞くと、「30代」と「40代」が最も多く29.5時間となった。「20代」は25.3時間、「50代」は26.7時間だった。

 従業員規模別にみると、残業時間が最も多いのは5001人以上で30.9時間、次いで1001人以上5000人以下で29.9時間、301人以上1000人以下で29.6時間と続き、従業員規模が大きいほど残業時間も長いという結果になった。

 年収別にみると、年収が上がるにつれて残業時間も長くなっており、「1,500万円以上」の回答者は、40時間を超える結果となった。

【年収別残業時間】
1500円台以上 43.0時間
1000~1400万円台 37.0時間
900万円台 34.4時間
800万円台 31.9時間
700万円台 30.3時間
600万円台 30.0時間
500万円台 27.3時間
400万円台 23.4時間
300万円台 20.3時間
200万円台以下 16.9時間

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