「派遣社員を主語に置いた取り組みを」水田会長 派遣協の2017年賀詞交歓会

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2017/01/25

 日本人材派遣協会(水田正道会長)の2017年新年賀詞交歓会が25日、東京都内で開かれ、全国各地から集まった参加者たちが、木村恵子弁護士(安西法律事務所)を講師に招いた新春セミナーを聴講したほか、会員企業をバックアップする協会事務局の各種活動と今後の支援強化策などについて報告を受けた=写真

n170125.jpg 木村弁護士は、いま最も注目度が高い「働き方改革」について、同一労働同一賃金を中心に講演。政府が進める「働き方改革」のこれまでの経過を整理するとともに、現行の労働契約法、パートタイム労働法、労働者派遣法でも既に盛り込まれている「均等・均衡待遇の規定」について解説。そのうえで、昨年12月に政府が公表した同一労働同一賃金のガイドライン案に関する留意点を伝えた。

 続いて、松坂彰子事業部長兼広報室長が、派遣社員のキャリア形成支援を協会としてサポートするため、会員企業で就業している派遣社員に対して提供するeラーニングの活用実績や、今後の研修コンテンツの拡充計画などを紹介。会員専用サイトのリニューアルと利便性向上についても説明した。

 新春セミナー後の懇親会で水田会長は「同一労働同一賃金、長時間労働是正などをはじめとする働き方改革は、派遣社員を主語に置いて取り組んでいきたい。一方で、急激な変化は事業に大きな影響がある。派遣社員の福利厚生、待遇改善と事業経営をいかに両立させていくか、ここに集まるみなさんの双肩にかかっている」と呼び掛けた。

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