9月の有効求人倍率は1.38倍に上昇 厚労省

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
閉じる
2016/10/28

 厚生労働省が28日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.38倍で前月比0.01ポイント上昇した。6月から3カ月連続で1.37倍が続いたが、9月になって再び上昇し、今年最高を記録した。これはバブル崩壊直後の1991年半ば当時の水準。都道府県別では東京都の2.03倍が最高で、最低は沖縄県の0.96倍だった。

n161028.png 新規求人倍率も2.09倍で前月比0.07ポイント上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比9.1%増となった。産業別では、宿泊・飲食サービスが同17.1%増、生活関連サービス・娯楽が同11.5%増、教育・学習支援が同10.9%増、建設と医療・福祉が各同10.2%増となるなど、人手不足の業種が拡大している。

 一方、正社員の有効求人倍率は前月と同じ0.88倍だった。

9月の完全失業率、再び3.0%に低下 総務省

 総務省が28日発表した9月の就業者数は6497万人で、前年同月比58万人増、22カ月連続の増加となった。完全失業者は204万人で同23万人の減少、76カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は3.0%で前月比0.1ポイント低下と2カ月ぶりに改善し、再び今年の最低を記録した。これは1995年前半に並ぶ水準。男女別では男性が3.3%、女性が2.6%とどちらも同0.1ポイント低下したが、女性の失業率低下が目立ち、労働市場は一段とひっ迫している。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5419万人のうち、正社員は3396万人で前年同月より48万人増。非正規社員も2023万人で同37万人増となり、非正規率は37.3%と前月より0.4ポイント低下した。非正規のうち派遣社員は143万人で同7万人増えた。

ログアウト