新卒離職率、大卒は3年連続の減  零細企業、飲食サービスで依然高率

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2016/10/25

 厚生労働省が25日発表した「新規学卒者の離職状況」によると、2013年3月卒業者の3年以内の離職率は大卒が31.9%(前年比0.4ポイント減)、短大卒が41.7%(同0.2ポイント増)、高卒が40.9%(同0.9ポイント増)、中卒が63.7%(同1.6ポイント減)となった。大卒は3年連続、中卒は2年連続の減。これに対して、短大卒は3年連続、高卒は4年連続で増加した。

 大卒の場合、従業員5人未満の零細企業の離職率は59.0%と非常に高く、500人以上の企業になると20%台に低下している。業種では宿泊・飲食サービスが50.5%で最も高く、慢性的な人手不足を招く大きな要因になっている。

 また、08年に起きたリーマン・ショックのあおりで、10年3月卒当時の就職率は91.8%、11年3月卒当時が91.0%と最低を記録したが、離職率は09年の28.8%を底にその後は徐々に上昇して30%台を続けており、就職率の低い時に卒業した人の離職率が高くなる傾向にあることもわかった。

 厚労省では9月から、離職者を含む求職者が平日の夜間と土日に電話やメールで相談ができる窓口「おしごとアドバイザー」を開設している。

電話は0120・987・754、メールはshitsumon@oshigoto.mhlw.go.jp。


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