英国進出の日本企業は1380社

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2016/07/05

 英国に進出している日本企業が6月時点で1380社あることが、帝国データバンクの調べで分かった。

 1380社を業種別に見ると、最も多かったのは「製造業」558社(40.4%)で、次いで「卸売業」 258 社(18.7%)、「サービス業」 234 社(17.0%)、「金融・保険業」 159社(11.5%)と続いた。

 業種細分類別に見ると、持ち株会社を含む「投資業」の73社(5.3%)がトップで、大手金融グループや証券会社グループのほか、各業種の持ち株会社が世界的な金融センターであるロンドンに進出している。

 1380社を年商規模別では、「1000億円以上」314社(22.8%)、「100億円以上1000億円未満」 407社(29.5%)、「10億円以上100億円未満」355社(25.7%)、「10億円未満」304社(22.0%)となっている。

1380社の本社所在地は「東京都」760社で55.1%を占め、「大阪府」117社(8.5%)、「神奈川県」82社(5.9%)、「愛知県」70社(5.1%)、「京都府」64社(4.6%)と続いた。

 調査を行った帝国データバンクは、「今後、英国はEU諸国との輸出入関税の見直しのほか、低コストでEU域内に自由な金融サービスを提供できるパスポート制度の枠組みから外れ、英国に拠点を置く金融機関はその権利を失うことになる。英国へ進出している日本企業の多くは、同国を欧州進出の拠点としているほか、パスポート制度による恩恵を受けるための金融拠点として位置付けているため、他のEU加盟国への拠点移転や資本の引き揚げ、欧州撤退も含めた対応を迫られる恐れがある」と分析している。

配信元:日本人材ニュース

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