昨年12月の消費者物価指数、再びマイナス 総務省

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2016/01/29

 総務省が29日発表した昨年12月の消費者物価指数(2010年=100)によると、季節変動の激しい生鮮食品を除く総合が103.3で前月比0.2%と再び下落、前年同月比では0.1%の上昇となった。生鮮食品を含む総合は103.5で前月比0.1%下落、前年同月比は0.2%上昇だった。

 原油安の影響でガソリンなど輸入物価の下落が著しく、家計には追い風となっているが、これが再びデフレを誘い出すかどうか注目されており、今春闘などでの賃上げの行方がカギになりそうだ。

 先行指標となる東京都区部の1月中旬速報値は、生鮮食品を除く総合で101.1と前月比0.8%下落、前年同月比も0.1%下落。生鮮食品を含む総合は101.3で前月比0.6%下落、前年同月比も0.3%下落となった。

 この結果、15年の年間平均消費者物価指数は、生鮮品を除く総合で103.2の前年比0.5%上昇、生鮮品を含む総合も103.6、同0.8%の上昇となった。

 生鮮品を除く総合指数は13年の同0.4%増、14年の同2.6%増と3年連続で上昇が続いており、デフレからの脱却が次第に鮮明になっている。

配信元:アドバンスニュース

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