10月の有効求人倍率は1.24倍の横ばい

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
閉じる
2015/11/27

 厚生労働省が27日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で前月と同水準となり、今年最高を維持。バブル崩壊後の1992年当時と同じ水準で、人手不足傾向が一段と強まっている。都道府県別では東京都の1.82倍が最高で、最低は鹿児島県の0.87倍だった。

 新規求人倍率は1.83倍で前月を0.03ポイント下回った。新規求人数(原数値)は前年同月比5.4%の大幅増。産業別では、宿泊・飲食サービスの同14.7%増、卸・小売りの同8.2%増、医療・福祉の同6.7%増などが目立った半面、建設は同0.1%減となった。

10月の完全失業率は3.1%の大幅低下

 総務省が27日発表した10月の就業者数は6432万人で、前年同月比42万人増、11カ月連続の増加となった。完全失業者は208万人で同25万人の減少、65カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は3.1%で前月比0.3ポイント減と大幅に低下し、1995年前半と同じ水準の完全雇用に近づいている。男女別では男性が3.4%、女性が2.7%で、女性は前月比0.4ポイントも低下した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5328万人のうち、正社員は3331万人で前年同月より33万人増。非正規社員も1997万人で同17万人増となり、非正規率は37.5%だった。非正規のうち派遣社員は133万人で同6万人増えた。

配信元:アドバンスニュース

ログアウト