【ランスタッド・ワークインサイト】忘年会も仕事の一部?それとも忘年会は仕事ではない?

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2018/12/05

2018年第4四半期 ランスタッド・ワークインサイト 調査結果ポイント



職場の忘年会、66.1%が出席しているという結果も、「仕事の一部だから」と答えた割合が46.5%に。職場の忘年会、仕事の一部?それとも仕事ではない?
⇒働き方改革が謳われ、職場の飲み会についても賛否両論あるなか、忘年会について世のビジネスパーソンはどう思っているのでしょうか。 66.1%が出席しているという現状がある一方、忘年会に出席する理由について約半数となる46.5%が「仕事の一部だから」と回答。 調査結果を紐解くと、飲み会離れが進んでいると言われている若手の回答に意外なギャップが見られる等、年代や性別による考えに差が明らかになりました。あなたは、職場の忘年会、肯定派?否定派?



番外編:職場の忘年会、地域によっても様々な違いが。九州・沖縄の職場の忘年会は他の地域より楽しい?!
⇒地域別で見てみると、職場の忘年会に対する考えに大きなギャップが見られました。なかでも、九州・沖縄エリアの回答が他のエリアに比べ圧倒的に「楽しい」という事実が判明?!







職場の忘年会に関する調査 詳細

職場の忘年会、66.1%が出席しているという結果も、「仕事の一部だから」と答えた割合が46.5%に。
職場の忘年会、仕事の一部?それとも忘年会は仕事ではない?

職場の忘年会について、66.1%が出席しているという現状がある一方、忘年会に出席する理由について約半数となる46.5%が「仕事の一部だから」と回答。調査結果を紐解くと、年代や性別の考えが明らかになりました。あなたは、職場の忘年会、肯定派?否定派?



「忘年会に参加する理由」について
●全体で見ると、「忘年会も仕事の一部だと思うから」が46.5%と圧倒的1位、2位は「チームの親睦が深まるから」30.1%でした。性別・年代別で見てみると、意外にも性別問わず20-30代の若手が「楽しいから」と答えた割合が他の年代と比べ5-6ポイント差をつけた結果に。一方、50-60代男性は「チームの親睦が深まる」と感じている割合が多い結果となり、忘年会に行く理由にもそれぞれの見解の違いが見られました。50-60代男性は役員や管理職の割合が他の層より高いことから、管理者的な目線が回答に表れたとも考えられます。

30代では性別問わず「社内でのネットワークが広がり仕事がしやすくなるから」が、他の年代より多く共感を得ました。組織では中堅に差し掛かり、もっと広い視野で業務に携わりたい、という気持ちが感じられます。また女性では一般的に結婚・出産といったライフイベントを経験する年代であることから、ロールモデルや同じ状況である仲間と、部署を越えて会話する機会として捉える側面もあるのではないかと考察できます。




「忘年会に参加しない理由」について
●既婚率は男性回答者のほうが高いにも関わらず、30代女性が「育児や介護で、家を留守にするのが難しいから」と答えた割合は54.1%と、30代男性の14.3%から大きく差をつける結果に。女性は未だに家をあけづらい環境であることがわかります。一方、30代男性は47.6%が「お金を払いたくないから」と答え、2位の40代男性から19ポイント以上の差がありました。所得が比較的低い20代よりも30代が最も多いことから、管理職が増える40代と比べ、所得における生活費の割合が高い世代ならではの傾向であると推察されます。
●20代男性は「お酒が飲めないから」と答えた割合が33.3%と、他と比べ約5ポイントの差がありました。近年「若者の酒離れ」が話題になっていますが、それに加え、若手男性社員は上司や先輩から比較的お酒を飲まされる場面が多いのではないかと考えられます。




番外編:職場の忘年会、地域によっても様々な違いが。九州・沖縄の職場の忘年会は他の地域より楽しい?!

エリア別で見ると、面白い結果が明らかに。職場の忘年会にも地域性が出る?!

●九州・沖縄エリアは職場の忘年会を「楽しい」と思う割合が24.9%と圧倒的1位。逆に、東海甲信越エリアは、50%が職場の忘年会が「楽しくない」と答え、2位の北海道・東北エリアに14.7ポイントもの差をつけました。

●近畿エリアは28.6%が、東海甲信越は25.9%が、職場の忘年会に「お金を払いたくない」と答え、3位の中国・四国エリアの20.8%と大きな差が出る結果に。エリア別のシビアなお金事情に対する意外な結果が明らかになりました。





■ランスタッド株式会社EAP総研所長 川西由美子からのコメント

 人がやらされてる感なく自ら進んで行動を起こすのは、その行動に「意味」と「価値」を感じた時です。そして、心身共に疲れていると、その意味や価値を考える心のゆとりがなくなります。

 忘年会は、お互いの頑張りを認め合ったり、苦しかった思いを吐き出すなど、日々仕事ぶりを見ている仲間だからこそ分かち合える想いを、一年の締めくくりとして共有する場です。会を通して、心が癒され、翌年の働く力に繋がる、これが忘年会のあるべき姿と考えます。一方で、仲間と語ることで気持ちが楽になった経験がない人にとっては、忘年会の「価値」が理解できず、参加したい、という気持ちに繋がらないかもしれません。

 私はいつも、「働き方改革には、遊び方改革が大切である」と提唱してます。それは多くの社会人が、日々「やるべきこと」に時間を割くあまり「遊ぶこと」をおろそかにし、心身共に疲れてしまっていると感じるからです。忙しい中でも、週末や仕事帰りに時間を確保し、同じことに興味がある人と語らう機会を作って、癒される遊びをもっと経験してください。きっと仲間と一年を振り返ったり、普段話せないことを語らう忘年会に、「意味」と「価値」を感じるようになると思います。

 人は人により傷つきもしますが、人により癒される生き物です。対話の可能性は無限。忘年会もひとつの遊びと捉えて、「忘年会改革」をしてみてはいかがでしょうか。忘年会は日本が持つ素敵な文化ですよ。







■ランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI) 所長  中山悟朗

 今回の調査では、全体として忘年会への参加率は概ね高かったものの、多数が「仕事の一部だから」と回答し、日本の働き手が義務感から忘年会に参加している現状がうかがえる結果でした。忘年会には、単なる娯楽という側面のほか、通常業務では分からない上司の意外な一面が知れたり、同僚との共通の趣味が分かったり、など チームメンバーとの関係を深め、職場の雰囲気が良くなることも期待出来ます。個々人に色々な事情があるとはいえ、参加する側は、忘年会のプラス面にもっと目を向けてもよいのではないでしょうか。

 一方、30代女性を中心に、子育てや介護など家庭の事情で忘年会に参加していない、という回答が多く見られ、その割合は30代男性の回答の4倍に迫る数値でした。共働き世帯は今や専業主婦世帯の約2倍※ですが、共働きであっても女性側に育児・介護の比重が高いことがうかがえます。忘年会はこの季節だけのもの。妻も職場での親睦が深められるよう、夫側はもっと協力したいものです。

 また、忘年会に限らず、親睦を深める場が「夜の飲み会」に限定されがちであることも、参加の妨げになっていると考えられます。その点に着目した企業や団体では、夜ではなくランチに会を開催したり、メンバーをオンラインで繋いだ「オンライン飲み会」を実施し、子育て中の社員や遠方に住む同僚など、制約のあるメンバーが参加しやすい取り組みを始めています。多様性が尊重される時代、プラス効果のある忘年会だからこそ、より多くのメンバーがメリットを享受出来る工夫が求められています。

※内閣府「平成30年版男女共同参画白書」




ランスタッド・ワークインサイト(Randstad Work Insight)について

ランスタッド・ワークインサイトは、2017年6月のランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)の設立に伴いスタートしました。国内の労働者を対象に年4回実施され、日本国内の景況感に関する定点調査と、時期やトレンドに合わせたトピックに関する調査を通して、労働市場が抱える問題の提起や、回答から導き出される糸口を独自の洞察を交えて発表します。


【ビジネスパーソンへの理想の上司などに関する調査 概要】
調査目的: 職場の忘年会/年末年始の挨拶まわりに関する調査
調査対象: 20歳から69歳までの一般企業に勤務する方(正社員・契約社員)および公務員・団体職員
調査エリア: 日本全国
サンプル数: 1,800名
調査期間: 2018年11月2日(金)~11月6日(火)
調査方法: インターネットによるWebアンケート形式

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