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Oneランスタッドで挑む。グローバル企業と共創する人材ビジネスの未来

松永 信ナショナルセールス&アカウントマネジメント 常務執行役員 本部長

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profile
20代後半で起業を経験、その後,IBM group, Manpowergroup, 日系IT企業で就業後、2022年2月ランスタッド入社。 バックグラウンドとしては、IT&人材サービスがメイン。マンパワーグループでは、ITサービス、BPO、アウトプレースメント、エグゼクティブサーチ事業をGMとして経験、M&AやIBMとのジョイントベンチャー設立等、子会社社長の経験等、幅広い経験が積めました。その後の日系IT企業では、複数海外子会社の経営、上場会社としてのコーポレートガバナンス強化の施策等に携わる。ランスタッドでは、その経験や知見を生かして貢献できればと思っています。

派遣会社にITは無理。常識を覆したマンパワー時代

▲マンパワー時代の松永(APAC-HQシンガポールオフィスにて)

複数の企業経営、そして日本アイ・ビー・エム株式会社(以降IBM)や、マンパワーグループ株式会社(以降マンパワー)での挑戦を経て、現在はランスタッドでグローバル戦略顧客のビジネス拡大を推進する松永。常識を覆す行動力と「できない」を「どうすれば」に変える発想で、数々の成果を築いてきました。本記事では、松永の歩んできたキャリアと印象的なプロジェクト、そして未来への展望を紹介します。

 


 

松永のキャリアは、損害保険会社での勤務から始まりました。海上保険への興味をきっかけに、20代で貿易会社を立ち上げ、自ら経営にも挑戦します。さらに自社を2社経営し、別会社で役員も務めるなど、若くして多様な経験を重ねていきました。

 

(松永)「昔から、人に誘われると断らずにやってみようと思うタイプ『面白そうだな』と思えば飛び込む。その結果、気づけば複数の会社を経営していました」

 

そしてもう一つ、松永のビジネスの原点となったのは「人との出会い」でした。20代で父を亡くした際、IBMで役員を務めていた父の縁から、多くのIBMのOBの方々が息子のように接してくれたそうです。彼らからビジネスの原則を学び、支えられながら成長する貴重な経験を積みました。

 

多様な経営経験を重ねたのち、松永は次のステージを模索し、自らの会社を譲りIBMのグループ企業へと転職しました。

 

(松永)「経営してた貿易会社では、中南米やアフリカに中古車及び工作機械等を輸出していました。南米に行ったときには価値観や判断基準の違いを肌で感じ、大きな学びになりましたね。一時は東扇島からの中古車船積みTop10に入るほど順調でした。一方で、約束が守られなかったり騙されたり危険な体験をすることも…。もっと健全で持続可能なビジネスに携わりたいと考えるようになりました」

 

転職のきっかけはIBMの役員への相談でした。ちょうどグループ会社で営業幹部社員採用が始まったタイミングと重なり、声をかけてもらったのです。もともと「誘われたら断らない」タイプの松永は、このご縁を新しいチャンスと捉え、迷わず飛び込みました。

 

IBMでのキャリアを続けるつもりだった松永に、2000年頃、大きな転機が訪れます。

 

大手人材サービス企業「マンパワーグループ」のCEOにIBM出身の経営者が就任し、同社は“グローバルで勝負する”方針のもと、IBMのイギリスやアメリカの子会社、さらには事業部門を買収していきました。松永はちょうどその買収対象の組織に在籍していたのです。

 

(松永)「ここに新しいチャンスがあると直感しました。IBMに残る選択肢もありましたが、あえてマンパワーを選びました。あのときの決断は、今振り返っても大きなプラスですね」

当時のマンパワーグループは“事務系の派遣会社”というイメージが強く、ITとは縁遠い存在でした。しかしIBMのビジネスを担う以上、IT分野への本格参入は避けられませんでした。

 

(松永)「当時の情報サービス市場において、『派遣会社に本格的なITサービスは無理だろう』と見られるなかで、IBMのコアサプライヤー(ITサービスを供給するパートナー)を目指しました。本当に大変でしたね」

 

松永は大規模な採用を進め、IT領域の体制を強化。その結果、急速にIBMのアウトソーシング事業のビジネスを拡大し、最終的にはインフラサービス(IT基盤を支える運用分野)でNo.1のサプライヤーへと成長しました

 

(松永)「その過程では、マンパワーの立場を守るためにIBMと正面からぶつかり、一時は出入り禁止になったこともあります。しかし最終的に『松永を戻してくれ』とIBM側から声がかかり、現場に復帰できました。

 

その後、IBMはマンパワーを戦略的に活用する方針へと舵を切ります。私は現場のデリバリーマネージャー、エンジニアや購買担当者と一つひとつ信頼を築き、次第に大規模プロジェクトを任されるようになりました。その成果はマンパワーのITビジネスを一気に拡大させ、自分のキャリアを押し上げる大きな転機にもなりました。加えて興味深いことに、当時アウェイ環境だったマンパワーを積極的に活用してくれたIBM購買のマネージャーは、この取組を通して大規模なサプライヤー集約とコスト削減を達成し、後日IBMアジアパシフィックのプロキュアメント・ダイレクターにまでキャリアを進めることになります。あたかも戦友の如き関係は今でも続いています。

 

この経験を機に、松永はマンパワーグループ内でさらに幅広い事業に携わります。IBMとBPOサービスJVを設立し、CEOへ就任、複数のエグゼクティブサーチ(経営幹部を探す専門会社)の買収と統合や、IT企業のM&A・PMI(組織統合プロジェクト)など、多彩な領域を責任者として経験しました。

「Oneランスタッド」の実現へ。部門を超えた顧客支援

松永がランスタッドに入社を決めたのは、「自分の経験を最大限に活かしてビジネスに貢献できる」と感じたからでした。任されたのは、日本におけるグローバル戦略顧客(世界規模で取引する主要顧客)のビジネス拡大。そのために組織を立ち上げ、採用から戦略立案、オペレーションまで一気通貫で推進してきました。

 

(松永)「前職でもキーアカウントマネジメント部門は私の管掌で、私自身もIBMのアカウントダイレクターを担当しました。単なる取引管理にとどまらず、顧客の経営課題や将来戦略にまで踏み込み、中長期的なパートナーシップを築く役割です。そこは自分の得意分野でもあり、『ここなら必ず貢献できる』と確信していました」

 

現在は、戦略顧客の経営層に対して、ランスタッド全体としてどう向き合うか、その体制づくりを担っています。

 

(松永)「現場レベルの対応だけでは、会社としての存在感は伝わりません。だからこそC-suite(CEO・CFOなど経営幹部層)には、日本の経営陣が直接向き合う必要がある。私の役割は、その枠組みを整えることです」

 

加えて、部門を超えて顧客に最適な価値を届ける取り組みも推進しています。

 

(松永)「一部門だけでは解決できない課題も、ランスタッド全体で力を合わせれば応えられる。いわば『Oneランスタッド』として、お客様にとっての最適解を共に創り出すその基盤をつくるのが、私のチームの使命だと考えています」

「できない」を超えて。取引規模4倍のブレークスルー

▲レビューミーティング後のチームディナー

松永が仕事で重視しているのは、「できない」を「どうすれば」に言い換える姿勢です。特にグローバル企業における人材ビジネスでは欠かせない視点だと話します。

 

(松永)「人材ビジネスは各国の法律に強く依存しています。グローバル企業は多くのベストプラクティス(成功事例や標準化された方法)を持っていますが、それをそのまま日本に持ち込んでも必ずしも成功するとは限りません。

 

だからこそ、日本独自の商習慣やビジネスモデルを丁寧に説明し、現地に合った形にすることが大切です。初めから『日本では無理』とは言いません。難しい部分は理由を伝えつつ、取り入れられる要素は工夫して導入するようにしています」

 

加えて、社内外の多様なステークホルダーを調整し、双方が納得できる落としどころを探す粘り強さも欠かせません。

 

(松永)「サービスを変えるときは、わずかな変更でも現場にとっては大きな負担になります。しかしクライアントが求めているのは、そのプラスアルファ。だからこそ、どうすれば実現できるか、投資に見合うリターンは何かを丁寧に説明し、みんなで納得して進めるようにしています」

 

松永が特に印象に残っているのは、「全国展開」と「付加価値サービス」を同時に実現し、事業に大きく貢献できたと感じた案件です。

 

(松永)「あるクライアントから『全国規模で対応してほしい』『付加価値のある人材サービスを提供してほしい』という要望をいただきました。現場レベルでは信頼関係ができていましたが、全国展開には会社全体でのガバナンス(統一ルールや仕組み)が必要でした」

 

そこで松永はCEOと繰り返し議論を重ね、会社全体を巻き込む方針を導き出しました。さらに、新サービス導入に不可欠な投資についても、ビジネスケース(投資効果を示す計画書)を自ら作成し、CEOの承認を得ることができました。会社としての合意を体現するために、顧客CEOと当社CEOの戦略的なミーティングも設定しました。。周囲を動かしながら実現にこぎつけました。

 

(松永)「結果として取引規模は約4倍に拡大しました。数字も嬉しいですが、それ以上に『ランスタッドは戦略的なパートナーだ』とクライアントに認めてもらえたこと、さらに直接デリバリーを担当している現場の皆さんと協力して、Oneンスタッドを実現できたことが一番の成果だと思っています」

挑戦を後押しする環境で、日本市場を切り拓く

▲イップマンで知られる詠春拳歴20年。ブルース・リーと同門です。

松永は、これからの日本市場においてランスタッドが果たすべき役割を強く意識しています。自身の経験を活かしながら、日本ならではの成長余地をどう切り拓いていくのか。その展望を語ってくれました。

 

(松永)「ランスタッドは、グローバルNo.1*の人材企業としての優れた価値観を持っています。そのなかで挑戦できる機会があるのは、とても大きな魅力です。日本市場はまだまだ伸びしろが大きい。ここで成果を出すことで、業界全体を牽引していけると考えています。これまで培った経験を日本市場に合わせて展開できれば、ランスタッドは確固たる存在感を示せるはずです

 

そして、未来を担う人材に向けてもメッセージを送ります。

 

(松永)「ランスタッドは挑戦に対して『No.』と言わない会社です。挑戦したいことがあれば、必ず耳を傾けてもらえる。だからこそ、自分に何ができるのかを真剣に考え、新しいことに挑戦できます。

 

今はテクノロジーの進化で、どんな企業が競合になるか分からない時代。柔軟な発想で新しい価値を生み出したり、既存のものに付加価値を加えたり。そうした視点を持つ人にこそ、最適な職場だと思います。ぜひ、私たちと一緒に未来を切り拓いていきましょう」

 

「できない」を「どうすれば」に変えてきた松永。培った経験と発想は、ランスタッドで未来を切り拓く力へとつながっています。

 

▲コードで弾くので、ジャズっぽく♬

 

*Staffing Industry Analysts 2023、人材サービス企業売上ランキングより

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