【派遣社員レポートvol.71】現地タンザニア中小企業へセミナーを開催しました

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2017/12/22

私の主な活動拠点はダルエスサラームですが、マーケティング分野におけるサポートニーズがムトワラやリンディで高いため、再度ムトワラにやってきました。3度目となる今回の訪問目的は、セミナーを開催すること。２日間で約25社の中小企業向けに、マーケティング基礎に関するセミナーを実施しました。

セミナーのタイトルは、「企業を成長させる9つの方法」です。その内容をここでご紹介したいと思います。

1.　既存顧客

企業は新規顧客の獲得に注目しがちですが、既存顧客こそ売り上げ拡大の鍵を握っています。既存客の購入量や購入額の増加、また既存顧客を活用した新規顧客の獲得方法について説明しました。

2.　口コミ

更に、新規顧客を獲得する上で口コミ対策はとても大切です。良い商品やサービスの提供のみでは口コミは広がらないので、SNSを活用した口コミ拡大対策を中心に説明しました。

3.　商品・サービスの開発

タンザニアでも商品やサービスの流行り廃りがあるので、継続して商品とサービスの改善や開発が必要となります。しかし、決してハイレベルな事が求められているわけではありません。定期的に社員と共にビジネスの見直しをしたり、必要に応じた投資の重要性について説明しました。

4.　マーケットの拡大

多くの企業は各々のビジネス拠点やその近隣でしか事業を展開していません。これではビジネスの拡大範囲が限られてしまうので、新しい拠点に対するアプローチやインターネットを活用したプロモーションから実際の販売へ繋げる大切さについて説明しました。

5.　展示会への参加

タンザニアでは、展示会（トレードショー）が頻繁に行われます。展示会は新規顧客とのリレーション構築にとても適していますが、単に参加すれば良いというものでもありません。参加の目的に合わせた展示物の選定や展示会場内の場所の取り方、更に商品のディスプレイ方法の大切さについて説明しました。

6.　コスト削減

ビジネスを拡大する上で欠かせないのが、コストカットです。ビジネスによって手法は異なりますですが、セミナーでは、オフィススペース、人件費、社用車、広告費などにおける一般的なコストカット例を紹介しました。

7.　関連商品・サービスの提供

日本のマクドナルドでハンバーガーを注文すると、必ず｢ポテトもご一緒にいかがですか？｣と、言われます。メイン商品に関連した商品を同時に顧客に勧める相乗効果から更なる売り上げを狙う手法です。タンザニア中小企業のビジネスにおいても様々な場面で活用できるので、提案しました。

8.　フランチャイズ

フランチャイズ化の準備が出来た企業は少ないのですが、フランチャイズ化はタンザニアのビジネスを加速させる上でとても有効的です。その前に、まず自社のブランドやビジネス手法の確立、マーケット調査などを成し遂げなければいけませんが、今後の目標地点として紹介しました。

9.　輸出

今後、国内のみならず海外にまでタンザニア企業のビジネスが発展する希望をこめ、輸出についても紹介しました。。フランチャイズ以上に市場調査が大切な輸出事業ですが、タンザニアでも発展しているインターネットを活用すれば多くの情報は揃うので、決して不可能ではないと考えています。

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以上、紹介した全てをすぐに実施するのは難しいかもしれませんが、今後彼らのビジネスに2つ、いや、1つでも取り入れ、継続してほしいと思います。直ぐに結果は出なくとも半年、一年と継続することで自ずと結果は出てくるでしょう。

さて、私のタンザニア滞在も残り少なくなってきました。直に中小企業と接するトレーニングやセミナーは今週をもって完了となります。タンザニアを去るまでの残された時間でこれまでを振り返りつつ、各部門の責任者にレポートを書く予定です。また、次回の最終レポートでは、タンザニアの企業やタンザニアについて私が感じたことをお届けします。

▲セミナーの様子