【派遣社員レポートvol.60】三井住友建設株式会社との協業プロジェクト開始

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2017/03/31

 私が現在携わっているEEVTプロジェクトでは、リンディ地方にあるVETA=The Vocational Educational and Training Authority(一般財団法人海外職業訓練協会HP参照)の研修施設の卒業生を日系企業で現地スタッフ、もしくはインターンとして受け入れて頂けるよう主に働きかけています。3月10日、活動の一環として在タンザニア日系企業で構成される日本商工部会(CCIJT)に対し、VSOや本プロジェクトについてまとめた紹介レターを展開しました。その結果、三井住友建設株式会社様との活動連携へと結びつきましたので、今回はその進捗についてご報告します。

三井住友建設株式会社(以下SMCC)様は日本の政府開発援助(ODA)によりダルエスサラーム市内にて高架橋の建設工事を行っています。

現在、タンザニアでは経済活動の活発化に伴い、幹線道路の交通渋滞が深刻化しています。本工事は特に渋滞が深刻なタザラ交差点(Tazara)にてタンザニアで初となる立体交差高架橋を建設するプロジェクトです。この交差点はネルソン・マンデラ道路(Nelson Mandela Road)とニエレレ道路(Nyerere Road)という歴代の大統領名が冠された、2大動脈とも言える道路が交わる、主要交差点です。

3月14日、SMCCの本プロジェクトマネージャーである丸二様と面談の機会を頂き、VSOの主旨とEEVTプロジェクトについてお話し致しました。そして、EEVTプロジェクトとSMCCプロジェクトにおける人材確保の領域にて両者の目的が合致することから、工事現場でVETAの生徒とその卒業生をインターンや労働者として受け入れていただく方向でお話が進むことになりました。

 VETAでは複数の研修コンテンツを持っていますが、その内容は全てビジネスマナーや基礎的な技術研修に留まっている為、三井住友建設様をはじめとした技術力の高い日系企業での実務経験は大変有意義なものになります。SMCCのプロジェクトでは2018年10月までの工期を予定していますので、それまでに溶接や電気配線などの技術を有したVETAの研修生がインターンや就労の機会を長期的に得られることを願っています。

▲三井住友建設株式会社の現地滞在社員の皆様と

▲工事現場の様子

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