【派遣社員レポートvol.59】タンザニア生活折り返し地点!成果についての報告

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2017/03/21

VSOを通じたボランティア滞在も、ちょうど半分の1か月半が経ちました。

今回は、折り返し地点での実質的な活動の成果についてご報告します。

私は、国際NGO団体であるVSOを通じてタンザニアにボランティア派遣されています。そこでVSOタンザニアが取り組んでいるEEVT(Enhanced Employability through Vocational Training)プロジェクトに、「employability advisor」として"industry linking"(企業と職業研修生を繋げる橋渡し)の役割を担っており、先日、担当していた日系企業から嬉しい反応をいただきました。

現在タンザニアで走っている中古車の9割は日本製である印象ですが、この中古車を輸入販売している日系資本の企業があります。この会社を運営しているのはタンザニアの現地スタッフなのですが、中古車販売のセールス職と、事務スタッフをVSOから供給できないか、とご相談をいただきました。現在人選を進めていますが、EEVTの自動車修理研修は現地でも非常に評判が良いので、今後に期待しています。

また、以前ご紹介した日本人商工部会(CCIJT)については、私が作成したVSOの活動に関する紹介レターを3月10日に幹事組織の日本大使館より会員企業様へ一斉配信していただきました。その結果、新たにいくつかの企業様より面談の日程を頂戴しました!今後の就業機会、研修機会の確保に繋がっていくことを願っています。

そして、国連開発計画(UNDP)(United Nation Development Programme)と共にタンザニアに対する支援機関として、提携の可能性について協議を始めました。UNDPでは新たなプロジェクトとしてタンザニア南部のムトワラ地方における農業起業家の支援を検討しています。VSOはムトワラにおいて農業に対する支援は行っていないのですが、「起業支援」「ムトワラ」というキーワードは非常に親和性が高いため、何らかの協業ができないかとEEVTのメンバーにもアドバイスを請いながら道を模索しています。

今回のような活動は、長期的テーマなので、私の滞在中に成果をみることが出来ないのが残念ですが、今後の関係資産としてVSOのローカルオフィスと今後のボランティア社員に引き継ぎたいと考えています。

行動のベースが「Pole Pole(ポレポレ=ゆっくりいこう)」のアフリカにおいては、全ての業務が期待通りのフローで進むわけではありませんが、これまでの滞在を通して、それも含めてタンザニアの「味」と理解できるようになりました。この国において、VSOのボランティアとして何ができるのかを日々真剣に考えながら残りの滞在を有意義なものにしようと誓った中間地点でした。

▲研修を受けるタンザニアの若者たち

▲国連開発計画(UNDP)

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