【派遣社員レポートvol.44】引き続きバグルンでの活動 ~現地ボランティア活動の難しさ~

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2015/12/24

クリスマスイブである12月24日(木)は、healthチームによる週に1度のミーティングに参加しました。ラリトプールを拠点に活動をしていた「Livelihood」チームとは違い、彼らは毎週ミーティングを開いているそうです。これは、ICSスタッフが指示しているわけではなく、各チームリーダーとICSスタッフが話し合って決めるため、各チームで活動期間中の動きは異なります。

このミーティングでは、先週の活動を振り返り、「1 challenge」「1 success」「1 learning point」について各チームから発表をしてもらい、今後の活動予定のプランニングや、MPR、ソーシャルなどのグループに分かれ、それぞれの活動のシェアを行いました。MPR(Midphase Review)とは、プロジェクト期間中に3日間から5日間かけて行われる、これまでのボランティア活動についてレビューを行う期間で、参加者は必ず1度行います。チームリーダーと他のボランティアメンバーが、内容からスケジュールまで自分たちで決め、運営し、ボランティアメンバーは、これまでの活動から得た学びや今後の活動プラン、他のメンバーと共有したいことなどを話し合います。この期間は、ステイ先を離れ、ホテルなどを借りて行うため、彼らの休息時間にもなります。

彼らは、学校や現地のコミュニティで活動を行っているのですが、学校では子供たちが興味をもってくれる事が多いため活動がしやすいが、コミュニティでは興味の前に「疑念」を抱かれてしまい、思うように活動ができないと話をしていました。ボランティアでこのエリアに来ていると話をしても、現地の人からは、どうせお金目的なんでしょと言われてしまうこともあったそうです。ネパール人のボランティアが一緒にいてもそのようなことが起きてしまうそうです。実は、前回プログラムの参加者も同じような状況になり、結果彼らは、コミュニティでの活動ではなく、学校での活動だけに絞ったそうです。短期的な成果を出すには、学校での活動は効果的かもしれませんが、長期的に見たときに、コミュニティでの活動は不可欠となります。また、コミュニティでの活動がここまで困難だと、コミュニティとの信頼関係を築くことでプロジェクト期間が終了し、活動自体ができないかもしれないという懸念もあります。各チームの今後の方向性によって結論は異なるかもしれませんが、長期的な目線でチャレンジングな環境に取り組んでくれるチームが出てくると、今後のICSプログラムに活きてくるに違いないと感じました。


皆、真剣な表情でミーティングに参加しています。

チームミーティングの様子

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