【派遣社員レポートvol.43】バグルンへ移動!ICS healthチームの活動に参加しました。

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2015/12/23

12月21日(月)は、1週間バグルン地方を拠点に活動をする、ICS healthチームの活動を視察する為に、バグルンへ行きました。healthチームは、5つの村(Bandare, Panchare, Kalimati, Laharepipal, Mahalla dada)でバグルン現地のNGO団体である、BYC(Bhimpokhara Youth Club)と協力しながら活動を行っています。今回私は、ICSのプロジェクトコーディネーターであるMunaさんとBYCのReshamさんと行動を共にしました。各村は、バグルンの中心地であるバグルンバザールから約2時間以上かかるため、日々山登りをしながら現地へ向かいました。

ICSスタッフも毎日学生ボランティアの活動を視察へ行くのではなく、ミーティングや何かトラブルが起きた際にのみ、現地へ向かいます。22日(火)は、特に各村に行く予定がないということでしたので、午後からバグルンバザール近辺での活動を行いました。この日は、ICSプロジェクトに協力を依頼したい組織への挨拶回りで、今回訪れたのは、バグルンにある2つの病院でした。実際に協力を得られるかどうかは、ICSメンバーのプロジェクト内容次第のため、VSOとICSについての説明と、協力要請があったときの対応について話していました。プロジェクトコーディネーターのMunaさんも、バグルンに来るのは今回が初めての為、彼女自身も手探りの中でやっている、また同じネパール人であっても現地の人の理解を得るのは必ずしも簡単ではないと話していました。従って、前回もお話した現地のNGOと協力しあい、ローカルのコネクションを活かしながらプロジェクトを進めていくそうです。

12月23日(火)は、BYCのReshamさんが、healthチームが活動をしている村の1つである、Kalimati(カリマティ)を案内してくださいました。村までバグルンバザールから約2時間の道のりでしたが、道中では、1時間以上の山道を歩いて学校に通うこどもたちや、サンダルも履かずに歩いている人、バグルンバザールで果物を売るために大きなかごを頭で支えながら歩いている人などとすれ違いました。また、村で亡くなった方をバザール付近の川まで運ぶ方々にも遭遇し、どれも日本では想像できない日常が広がっていました。

Kalimatiに到着後、ネパール人のICSボランティアとReshamさんが活動エリア付近を案内してくれました。一見これまでネパールの地方で見た家と変わりないように感じたのですが、ボランティアの方がこのエリアは、比較的恵まれていて豊かな家が多いと話をしていました。何に恵まれているかというと、広大な耕作地とバッファロー、やぎ、牛、鶏と1つの家庭で複数の動物たちを保有できているからだそうです。これらがあるだけで、家族が生活をするために必要な食料と余った分を市場に売りに出せる為、生活するには十分な量だと話をしていました。これまで見てきた家でこれら全ての動物たちを保有している家庭はそこまで多く見かけてこなかったので、確かに生活面での豊かさを感じることができました。

日本にいる時に感じる「豊かさ」とはもしかしたらギャップを感じる方もいらっしゃるかもしれません。そもそもネパールの地方にある家庭では、必要な物以外を買うことがないので、消費する量が極端に少なく、生きるために暮らす、とはまさにこの事だと感じました。家族全員に行き届く食料があり、その食料を生み出す動物たち、耕作地がある。日本で必要以上に物を買い、消費する生活とは対極にある生活でしたので、良い意味で自分たちの普段の生活に疑問をなげかけるきっかけになりました。

また、この日は、午後からはICSメンバーで誕生日の人がいたため、皆でお祝いをしました。到着した先は、目の前に森林が広がっている空き地で、ボランティアメンバーたちがバーべキューソースを両手に、チキン2羽を焼いてお祝いを始めました。私は、ここでネパール人のサバイバル力を見せ付けられました。男性が木に軽々と登り、枝木を集め、火を起こし、太目の木を集めてチキンを焼くための骨組みを作り、ものの数十分で組み立ててしまいました!!一緒にいたイギリス人も驚くくらいのスピードで組み立て、チキンを焼いていくので、彼らがいかに自然に慣れているのか、またそこにあるもの(資源)だけで必要な物を作りあげてしまう光景は目を見張るものでした。


絶景が広がっていました!

ネパール人大活躍!チキンを焼いています。

バッファロー、やぎ、牛、鶏のいる豊かな生活。

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