【派遣社員レポートvol.24】再び、バクンデ村へ! International Red Cross Day

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2015/05/09

5月7日、数日の雨で道路はぬかるんでいましたが、ジープで3時間かけて無事バクンデ村に戻ってきました。ホストファミリーの皆さんは私たちを笑顔で出迎えてくれました。地震があった日は、バクンデ村も大きく揺れ、余震も続いたので、夜は家族皆さんで野宿をしたそうです。ホストマザーは一週間以上経った今でも、自分が揺れている感覚に陥っていると話されていました。、また、ショックなことに、バクンデ村のひとつの家族の長男が震災時にカトマンズ市内のホテルの7階にいて、そのまま消息不明になっているということでした。その日の夜、ホストマザーとホストファーザーと一緒に夕食を食べたのですが、カトマンズの方や、村の息子さんのことを考えるととても悲しくなると、ホストマザーの目には涙が溢れていました。私たちも同じ気持ちで、その夜、被災者の方を思いお祈りをしました。

翌5月8日は、International Red Cross Day(世界赤十字デー)でした。TPCでは、震災についてのミーティングが行われ、大人から子供までの総勢50名の村の方々が参加されました。TPCの代表であるKhem (ケム)さんは、バクンデ村のRed cross の代表でもあります。彼らは、「人間同士としてその尊い命は救わなければならない」との信念を持ち、災害・病気などが起きたときに、支援や運動をしている団体で、村の皆さんが健康で安全に暮らせるためのコミュニティです。多くの村の方々が集まり、今回の震災についてや今後について話し合いをしました。Khemさんをはじめ、私たちもバグルンにいたときに作成した"Things You Should Do When an Earthquake Occurs(震災が起きたときに気をつけるべきこと)"というパンフレットについて、ナリーニさんの通訳を介しながら説明をさせて頂きました。子供たちや先生方も熱心に耳を傾けてくださいました。最後に、地震の復興のお祈りと、ランスタッド・VSOとして美しいバクンデ村を多くの方に訪問してもらえるよう、今後も良いパートナーシップを組んでいきたいと私から、最後の言葉を締めくくらせていただきました。

ミーティングの最後に、家が倒壊してしまった一家族の代表の男性と、息子さんの消息が絶たれてしまった家族のお父さんに村全体から寄付金が渡されました。明日はKhemさんと打ち合わせをし、来週のトレーニングに向けて準備を開始します。その日の夜は、ミーティングのときに目にしたお父さんの表情を思い出し、少しでもネパール復興のお手伝いがしたい・・・と考えながら、眠りに落ちました。一日も早い復興をお祈りします。


International Red Cross Dayのミーティングの様子


被害を受けたご家族が寄付金を受けている様子


私たちが作成した地震についてのパンフレットを説明してくださっている様子

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