脳・心臓疾患、精神障害とも減少  厚労省の15年度労災支給決定件数

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
閉じる
2016/06/24

 厚生労働省は24日、2015年度「過労死等の労災補償状況」を公表した。それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は795件(前年比32件増)で、そのうち業務上と業務外の決定件数は671件(同34件増)。決定件数のうち、業務上と認定した支給決定件数は251件(同26件減)に減少、認定率も37.4%(同6.1ポイント減)に下がった。

 このうち死亡事故は請求件数が283件(同41件増)、決定件数は246件(同1件増)、支給決定件数は96件(同25件減)、認定率は39.0%(同10.4ポイント減)と大きく減少した。

 一方、精神障害の労災補償は請求件数が1515件(同59件増)、決定件数が1306件(同1件減)、支給決定件数が472件(同25件減)、認定率は36.1%(同1.9ポイント減)となった。

 このうち、自殺(未遂を含む)は請求件数が199件(同14件減)、決定件数が205件(同5件減)、支給決定件数が93件(同6件減)、認定率は45.4%(同1.7ポイント減)となった。

ログアウト